完璧という目隠し


WYSIWYWふと、もう二年くらい使っているMacBook Airを買い換えたくなった。

”でも、Retinaモデルが出るという噂もあるしな。でも、そこまでRetina欲しくないし、MacBook Air自体も何か完璧、完成体みたいだからいつ買ってもいいんじゃね?”

そんなことを自分の中で考えた時、ある言葉を思い出した。

「車を知らない馬主に次何がほしいと聞いた時、馬主は”車”ではなく”もっと馬力のある、若い馬がほしい”と言うだろう」

正確な引用は忘れたけど、概ねこんな感じ。つまり新しい技術や製品を知らない馬主はいつまでも彼の知識の延長上にあるものを、多少の使いやすさや性能向上をしたものを求めるだけに留まる。
本当は馬主はこう言わなかればならない。

「もっと馬力があって、怪我や疲れを知らない、もしくは簡単にそれらを補充できるもの」
(ついでに色が選べて、エアコンが付いてと言えれば彼は天才!)

車とは上記を満たしたもの、もしくは満たす可能性のあったもの。でも、馬主は車を知らなかったし、何より本来すべき”質問”をしていなかった。
Steve Jobsが顧客やマーケティング調査を信頼しなかったり、重きを置かなかったのはこれが理由。これが「顧客は自分がほしい物を知らない」と言わせたもの。

MacBook Airは多分完璧、その延長上に置いては。
問題は僕が知らないこと、僕が欲しいものを、いや、”MacBook Air買い換えようかな”と言わせたものの正体を。

完璧は目隠し。本当に問うべき質問を隠してしまう。

「変革は決して延長上に現れない。ジャンプする」
誰の言葉か忘れたけど、本当なんだと遅い朝食を食べながら思った。

これをポケットに入れて、これから散歩しよう。
いい、拾い物がありますように。